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2010/08/03 (火)

[こみっく] 本日の読書:変ゼミ(4)

変ゼミなぁ。

これ読むと、いつも、

「ハ?あたりまえじゃん何言ってんの」

 と思う自分と

「激しく同意!ハァハァ」

と思う自分がいて、冷めてるんだか興奮してんだかワケ分からず、
読んでどうってことも無いのになぁと思いつつ
ついつい読んでしまうコミックなのですが。

最初は、ハズレ覚悟でジャケ買いし、3巻まで読み切ったんですが、
初めてはやっぱり強烈なインパクトっつーか、こんなウチら
マイナリティの考え方を、パブリックなところで紙とインク使って
だーだーと大々的に流しちゃって大丈夫なんですかねえ!?という
「これタブーっしょ!」的な所にゾクゾクしつつ話を読み、
話の筋とかよりは、どっちかっつーともっとも〜っとメタな、
こんなのが世の中で出回っていることに対する興奮とゆう、作品中で
いえば水越的な発想をしてハァハァしていたわけですが。

ブックオフに投げ売り的な状況も、分からなくもない。
だって、ネットでやってることそのまんまなんだもの。
目の前でそのままそっくりあることを、コミックにしたところで
それは結局、デフォルメと記号化に過ぎず、我々が食いつくような
アクのある部分はすべてそぎ落とされちゃってるんだろうなぁ、と。

そうすると、結局このコミックになったエキス部分っつーのは、
「税の仕組み」とかを子ども向けに分かり易く萌え漫画化したやつに
過ぎず、それ読んだところで税のシステムは分かっても、税金を
扱うような所には一切コミットしてない(=子どもだから別に
所得税が云々とか直面することがない)というコトを考えると、
マンガ読んだからってだからどうやねん、につながって、最後には
ブコフに投げ込むっていう図式なのかなぁとか思ったりした。

ってことは、やっぱりこのマンガは、それに直面してる人たちや
直面しかけの人たちがそれを読んで、オレ達の世界はこんなんだぜ
うぇへうぇへとニタニタ笑いするためのものなのかもしれんなぁと
思ったりした。その中で萌えるポイントは、話題を共有できる
美少女がいるというその点だけなのかもしれん、と。

でも、オンラインで、そういう話題を共有できる変態を捜す方が
よほど速くて楽かもしれんよね。(笑)
まぁ、その見つけた相手が2次元にかなうほどのプリティなキャラか
どうかはともかくとして。(そこが重要なんだけどね。)


・・・さて。話がズレた。

今回の巻でオレが大変共感したのは、「水越美和子の44分43秒」
とタイトルされた1話。水越が、日常から切り取れるあらゆる
変態的な匂いを汲み取って妄想につなげるという話ではあるのだが、
自分も割と似た部分があるので(もし○○が△△だったらどうしよう、
とか、今この瞬間、○○になったらどうしよう、とか)
、読んでて
とてもよく分かる話であった。

でも、これって、共感できなければ一番つまらない話なんだろうなぁ。
最後のオチの部分で、漫画の世界の水越は、実際ではなかなか
あり得んような変態仲間に支えられとるっていうところで終わるん
だけれども、この辺が我々には満たされない変な欲求というか、
夢物語として漫画を読み続ける燃料になってるんじゃないかなぁと
ふと思ったり。要は現実にはあり得ん、夢の世界がそこにあるよ、と。

しかしこのタイトル、「44分43秒」ってのはどこから来てんのかね。
オレがパッと思い浮かんだのは、スガシカオの「38分15秒」っつー曲
なんだけれども、この話の流れとはつながらない歌なんだよなぁ。

もう少し考えたら、こじつけも出来そうな気がするんだけど。
まぁ、やめとこ。粋じゃないしね。

ということで。元ネタ知ってる人がいたら教えてくだされ。m(_ _)m



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